韓国の『進撃の巨人を高く評価しない理由』というスレッドを翻訳しました。
本文
人は自分が持っていないものに惹かれる傾向がありますが、私は絵が描けないので、絵が上手な漫画家を見ると感嘆してしまいます。
もちろんストーリーの整合性も重要ですよ。
でも、そういうのは他の人文学作品や実際の歴史を見れば十分に補えるし、架空の世界にそこまで大きな意味づけはしていません。
ストーリーに整合性があるから名作?
そういうのは、他の要素が全て揃って初めて加点されるべきだと、私は思う方です。
もちろん、ストーリーが完全に崩壊して無理な展開ばかりになる場合は別ですが。
でも、それが漫画の一番重要な特徴だとは思っていません。
『進撃の巨人』は、最初の巨人登場シーンのインパクトは認めます。
でも、作画は昔の漫画喫茶に転がっていたようなよくある漫画レベルで、まず没入感がありません。
魔女などの設定も、他の日本の漫画でもよく出てくるし、特別というほどでもない。
『鬼滅の刃』もアニメはまあまあ見れたけど、漫画は10ページくらい読んでやめました。
あまりにも絵が下手すぎて。
もちろん、『進撃の巨人』がそのレベルというほどではないですが、作画に繊細さが欠けています。
私は序盤くらいまでしか見ていませんが、ストーリーもどこか粗さがあって、繊細さに欠けると感じました。
人間が巨人に変身するところを見て、興味を失いました。
なので、私の基準では、特に見る価値のない作品です。
韓国人のコメント

韓国人
尊重します。
人それぞれ評価基準は違いますからね。
では、あなたが最高だと思う作品は何ですか?

韓国人
じゃあ、あなたの基準では何が名作なんですか?
その説明が抜けてるから、なんだか文章に重みがないですね。

スレ主
たとえば、ドラゴンボール
鷹の団時代のベルセルク

下に『進撃の巨人』と『ベルセルク』を比較したコメントもありますが、
私も圧倒的に『ベルセルク』派です。
高貴なご趣味ですね〜(笑)

韓国人
漫画は絵柄によって好みが大きく分かれる傾向が強いと思います。
ストーリーはその次ですね。尊重します。

韓国人
お話を聞いていると、浦沢直樹の作品がお好きそうですね。

スレ主
浦沢直樹も好きです。
私は、雑に描かれた絵の作品は見ないタイプです。

韓国人
私は『進撃の巨人』のストーリー後半がとても残念でした。
最初に見せた発想の独創性に比べて、大学Xで終わらせるような貧困な想像力は、尻すぼみに感じられました。

韓国人
『ベルセルク』って、エンディングがないですよね?
ドラマでも漫画でも、ストーリーが重視される作品は大抵「尻すぼみ」になりがちで、
だからこそ“結末”が一番重要だと思うんですが、
『ベルセルク』にはそのエンディングが存在しないという致命的な欠点がある気がします。
「条件付きの名作」がアリなら、どんな作品でも名作って呼べちゃいそうです。
たとえばドラマで言えば、『マイ・ディア・ミスター(邦題:私のおじさん)』は名作扱いされるけど、
『SKYキャッスル』は結末のせいで名作とは言われにくい。
それを考えると、漫画こそエンディングの良し悪しがもっと重要なんじゃないでしょうか?

スレ主
一般的な作品、特に実写作品に関しては、そう言えるかもしれません。
実写作品って、映っているものが現実に存在するものなので、
どうしてもストーリー構成などがより重要になってくると思います。
でも、漫画のようなメディアは、そもそもこの世にないものを見せられる媒体なので、
「何を見せたか」が、そもそも圧倒的に重要だと私は考えるタイプです。
どれだけストーリーの整合性が高くても、絵が下手なら、
私にとっては“ただの絵の下手な漫画”でしかありません。

ああ、やっぱり漫画は最終的には「絵」だから、
作画のほうがより重要だと考えてらっしゃるんですね。
作画がイマイチだと、どれだけストーリーが良くても“予選落ち”って感じなんでしょうか。
そういう基準で見れば、「名作」としての評価も確かに変わってきますね。
美的感覚に優れた方なんだと思います。

優劣はともかく、どちらの作品も高い評価を受けていることに変わりはありません。
『ベルセルク』は完結できなかったにもかかわらず、
これまでの内容だけでも高い評価を得ているのは、本当にすごいことだと思います。