クォン・ソンドン氏「ひざまずいた判事は教科書に載せられるだろう」…李在明大統領の裁判延期を猛批判

2025年6月9日

韓国ニュース

韓国の『クォン・ソンドン氏「ひざまずいた判事は教科書に載せられるだろう」…李在明大統領の裁判延期を猛批判』という記事を翻訳しました。

記事本文

キム・ヨンテ氏も「法治の代わりに気配りが支配している」と発言──国民の力の議員らが相次いで批判発言。

国民の力は9日、裁判所がイ・ジェミョン（李在明）大統領の公職選挙法違反事件の審理を無期限延期したことを受け、「司法府が権力にひざまずいた」「法の支配の代わりに忖度が支配する違憲共和国」などと厳しく批判した。

ウォン・ソンドン（権成東）国民の力院内代表は同日午後、国会で開かれた議員総会で、ソウル高裁破棄差し戻し審部の裁判延期を報じるや否や、「裁判官が自ら司法の独立を放棄したも同然だ」と断じ、「ソウル高裁の判断は司法の黒歴史として後世に残り、権力にひざまずいた裁判官の名前は法学の教科書に刻まれるだろう」と述べた。

またウォン代表はソウル高裁に対し、「憲法84条の恣意的解釈を撤回すべきだ」と迫り、「検察は抗告を通じて、大法院（最高裁）に憲法84条の解釈を問いただせ」と要求した。

ソウル高裁刑事7部（部長裁判官イ・ジェグォン）は同日午前、イ大統領事件の公判日程を「憲法84条に基づく措置」として無期限延期すると正式発表した。憲法84条は「現職大統領は内乱または外患の罪を除き、在任中は刑事手続きの対象とならない」と定めており、これを根拠に裁判延期が決まったものだ。大法院は5月1日、当時民主党の大統領候補だったイ氏の公職選挙法違反事件を「有罪の趣旨」で破棄差し戻しており、ソウル高裁は当初、5月15日に公判期日を指定していた。しかしイ大統領側は「選挙運動期間を公平に保障してほしい」と要請し、裁判所はこれを受けて18日に期日を再設定する予定だった。

キム・ヨンテ非常対策委員長も議員総会で、「裁判所は選挙運動を保障するために期日変更を求める（民主党の）要請を受け入れたにもかかわらず、今回も破棄差し戻し審を延期し、統治権力の顔色をうかがっていることを自ら認めた」と批判。「正義に目を見開かなければ、この国は憲法の上に権力が君臨し、法治の代わりに忖度が支配する違憲共和国になってしまう」と警鐘を鳴らした。

他の与党議員からも厳しい声が相次いだ。アン・チョルス議員はFacebookで、「憲法84条の『訴追』に現在進行中の刑事裁判が含まれるかは法曹界でも不明確なのに、ソウル高裁が任意に判断して破棄差し戻し審を『後日指定』に延期した」と疑問を投げかけ、「すべての国民は法の前に平等なのか」と問い直した。

チュ・ギョンホ議員はFacebookで「自ら政治権力の防弾壁になる選択をした」と裁判所を批判。ペ・ヒョンジン議員も「大法院が誤った二審を正すために『有罪の趣旨』で差し戻したのに、権力のわずかな圧力が及ぶ前に裁判所がぺたりとひれ伏したらどうするのか」と投稿した。